6Dと5DsRの回折現象 その1では、回折現象の基本的な説明をしました。
今回は、EOS 5DsRと6Dの実際の撮影データです。
なお、EOS 6DとEOS 5DsRは、カメラ内のシャープネスの設定が異なりますので、全てRAWで撮影し、Digital Photo Professional上でピクチャースタイルやシャープネスの設定を全く同じにして現像しています。
まずは、EOS 6Dから。
EOS 6Dの長辺は、5,472ピクセルなので、
画素ピッチは、35.8mm ÷ 5,472 = 約6.54μm
レンズは、EF100mm F2.8L マクロ IS USM
記事トップのISO12233解像度チャートのセンター付近の等倍切り出し画像です。
※画像をクリックすると、実画像が見られます。
次は、EOS 5DsR。
EOS 5DsRは、長辺は、8,688ピクセル、
画素ピッチは、36mm ÷ 8,688 = 約4.14μm
レンズは、同じくEF100mm F2.8L マクロ IS USM
画素ピッチ的には、約1.58倍あります。
1画素の面積比で約2.5倍なので、結構な差です。
いかがでしょうか。
EOS 6Dは、f16あたりから、
EOS 5DsRは、f11あたりからそれぞれ回折現象を確認することができます。
その差約1段ありますが、厳密に比較すると6Dのf16の方が回折現象を強く感じますので、実際にはその差2/3程度かもしれません。
画像処理の観点で見た場合は、Photoshopのアンシャープマスク等で回復可能なのは、
EOS 5DsRはf16まで、
EOS 6Dの方はf22まででしょうか。
こちらも5DsRのf16はまだ余裕がありそうですので、実際にはその差2/3程度かと。
回折現象を確認できる絞りから1段分以上は回復が難しくなるということになります。
また、f32ではどちらもコントラストが低下していて、黒が黒ではなくなってきています。
このレンズでは、f4〜f11あたりが解像度・コントラスト共に最も高く感じます。
F5.6〜f8あたりがピークでしょうか。
スナップなどの撮影では絞ってもf11程度まででしょうか。
風景撮影でもf16程度までかと思いますので、5DsRでも特に問題にはならなそうです。
物撮り等ではf22程度までは普通に使いますので、f16と1/3までが限界となると少し足りないのですが、画素数が多い分、多少カメラを引いて被写界深度を得ることも可能ですし、TS-E 90mmもありますので何とかなるレベルかと思います。
また、デジタルでは、ピントを微妙に変えて何枚か撮影して深度合成したりもできますので、物撮りにおいても多少気をつけて撮影すれば回折現象が大きな問題になることはないと思います。
方や2,000万画素、方や5,000万画素で画素ピッチ的にはずいぶん違いますので、もっと大きな差があると予想していましたが、意外とそうでもなかったというのが私の感想です。
35mmフルサイズセンサーとしては画素数が最も少ない部類のEOS 6Dと、画素数が最も多い部類の5DsRですので、世の中のフルサイズセンサーの回折現象は、今回の実験結果の範囲内にあると言っても良いかと思います。
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