Makro Planar CF T* 135mm F5.6 の F45

Makro Planar CF T* 135mm F5.6 の F45

フィルム時代にはあまり問題にならなかった回折現象。
デジタルになった当初は画素数が低かったのであまり問題にならなかったのですが、どんどん画素数が上がるに連れて小絞りボケ、いわゆる回折現象が問題になってきました。

実際の撮影データとあわせて、この現象について考察してみようと思います。

まず、回折現象、小絞りボケにつて。 カメラのレンズには、レンズを通る光の量を調整するために「絞り」が付いています。 光量調整のほかに、絞りの開け閉めで被写界深度の調整もできます。

絞りを開ければ、被写界深度が浅くなりピントがあった前後が大きくボケます。
逆に絞りを閉じていけば、被写界深度が深くなりピントのあった前後もピントが合っていきます。 例えば、パンフォーカスなど被写界深度を深くして撮影したい場合、当然絞りを絞って撮影するのですが、光が小さな隙間を通過するときに物理の法則として回折現象という現象が起きます。

回折現象 図1

図のように光が小さな隙間を通過した後、隙間の裏側へ光が回り込もうとする現象です。

回り込んだ光は、センサー上できちんと結像しないため、解像度やコントラストの低下を招きます。
絞りを開けているときは、回折する光の量が撮像素子に届く光の量に比べて少ないので問題ないのですが、絞りを絞っていくと、相対的に回折する光の量が多くなり問題となっていきます。

この回折現象は、焦点距離や被写体との距離によって変化します。

なお、画素ピッチが小さいカメラほど、絞りを絞っていった時に「回折現象が早く起きる」と言った表現を目にしますが、正確には、画素ピッチが小さいということは撮像素子の解像度が高いということになり、わずかに起き始めている現象をより早く確認できるようになるだけです。

回折現象 図2

使用しているレンズが同じ場合、画素ピッチの大小によって現象の大小が変化するわけではありません。

6Dと5DsRの回折現象 その2


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