今回は、RAWデータ 現像スピード比較のOS比較です。
前回の記事で「 MacBook Air 2020 のRAWデータの現像スピード比較 」を行いましたが、「 MacBook Air 」だけOSのバージョンが違っていたことがどうしても気になってしまい、今回は同じMacでOSのバージョンを変えたらどうなるかを検証してみました。
使用したのは、そこら辺に転がっていた「 MacBook Pro 13 Early 2015 」です。
少し前の Intel 版 MacBook Pro 13インチです。
スペックは下記の通りで、あえて「古め」で「スペック低め」の機種を選んでみました。
- プロセッサ : 2.7GHz デュアルコア Intel Core i5
- メモリ : 8GB 1867 MHz DDR3
- グラフィックス : Intel Iris Graphic 6100 1536MB
- SSD : 128GB
このMacに「 macOS 10.15.7 Catalina 」と「 macOS 11.0.1 Big Sur 」を入れて、DPPの現像スピードを計測してみました。
各カメラのRAWデータ10枚を「 Ditigal Photo Professional 4 (DPP4)」 で「 8bit Tiff 」に現像し終わるまでの実測時間です。
DPPのバージョンは、執筆時点で最新の「 4.13.10 」です。
早速結果です。
じゃん。
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5DsR |
5D4 |
5DsR-M |
6D |
macOS 10.15.7 Catalina |
4分14秒 |
2分29秒 |
1分50秒 |
1分34秒 |
macOS 11.0.1 Big Sur |
4分56秒 |
2分51秒 |
2分05秒 |
1分47秒 |
予想通りと言いますか、新しいOSの「 macOS 11.0.1 Big Sur 」の方が現像スピードが遅くなってしまいました。
OSが重いのでしょうか?
まぁ、現状ではメーカーからの正式対応のアナウンスは無く、あくまで「 macOS Big Sur 」に未対応の状態ですので、現時点での評価はあまり意味がないかもしれません。
それでも、同じMacで「 Big Sur 」の方が遅くなるとすると、必然的に「 MacBook Air 2020 」のパフォーマンスが際立ってきてしまいますね。
「 Big Sur 」の方が現像スピードが早ければ、私の自宅のメインマシンの「 MacBook Pro 16 」が救われたのですが。。。
やっぱり「悲報」ですね。。
なお、「 M1版 」のMacBook Air 同様に 「 Intel版 」 MacBook Pro 13 もインストールを含め特筆するような問題点は特に見つけられなかったものの、似たようなMacをお持ちの方は現時点で急いでアップデートするメリットもあまり感じられませんので正式対応を待ってから「 macOS Big Sur 」へアップデートしても良いかもしれません。
********** 追記 **********
記事掲出時、「 macOS 10.15.7 Catalina 」から「 アップデート 」で「 macOS Big Sur 」をインストールしてRAWデータの現像スピードを計測していたのですが、よくよく見ると元々インストールしてあった「 アンチウイルスソフト 」などが正式対応していないようで動作も怪しかったので、完全に初期化して「 macOS Big Sur 」をインストール後、「 DPP 」のみを入れて計測し直してみました。
結果です。
表の2段目が「 クリーンインストール 」した「 Big Sur 」です。
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5DsR |
5D4 |
5DsR-M |
6D |
macOS 10.15.7 Catalina |
4分14秒 |
2分29秒 |
1分50秒 |
1分34秒 |
macOS 11.0.1 Big Sur クリーンインストール |
4分34秒 |
2分36秒 |
1分55秒 |
1分40秒 |
macOS 11.0.1 Big Sur Catalina からアップデード |
4分56秒 |
2分51秒 |
2分05秒 |
1分47秒 |
少し改善しましたね。
それでも「 macOS 10.15.7 Catalina 」よりは少し遅い結果に。
テストした MacBook Pro は「 デュアルコア 」なので、OSが重いのでしょかね。
「 MacBook Air 2020 」の3倍くらい時間がかかります。
やはり、似たようなMacをお持ちの方で仕事で使用されている方等は「 Catalina 」のまま使うか、使用するソフトの正式対応を待ってから「クリーンインストール」したほうが良さそうですね。
今回は、ここまで。
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