前回の「RAWデータ 現像スピード比較 Mac Pro 2019編」に引き続き、今回は「RAWデータ 現像スピード比較 Mac Pro 2019編 その2」です。
今回購入した「Mac Pro 2019 CTOモデル」は、「スチル撮影・レタッチ」のみの作業を前提とした場合には価格的にも少しオーバースペックなのかと思います。
DPPの現像スピードの実測値も他のMacと比較して金額の差ほどの大きな差があるわけでもないので。
Photoshopでのレタッチ作業も金額の差ほど大きな差は出ないと思います。
ですが、私がこのスペックをどうしても必要だった理由は「動画」と「3DCG」。
私も今どき(ちょっと前の話ですが)の例にもれず、一眼で動画デビューを果たした一人。
撮影後の編集も自分で行うのですが、「Mac Pro Late 2013(初期のベースモデル)」では「Premiere Pro」や「After Effects」での編集作業中に画質をかなり落とさないとリアルタイムでプレビューが見られません..。
これが結構辛い..。
まだ激しいデータで試していませんので本当の実力はわかりませんが、ちょっと試してみた感じではプレビューがカクカクすることも全く無く「 Radeon Pro Vega II 」は中々良さげです。
これから「4K 60p」の時代が来るでしょうから、どの程度動いてくれるか楽しみです。
まぁ、最悪数年後にスペック不足になっても、今回の「Mac Pro 2019」は「メモリ」や「GPU」などのパーツのほとんどを増設・交換できますのでその点も安心です。
そのうち動画の書き出し時間も比較してみようと思います。
また、私はレタッチの要素の一つとして「3DCG」も使用しており、レンダリングの速さに関しては「CPU」のスペックが全てになります。
DPPの現像時間計測のついでに、3DCGのレンダリング時間も「Mac Pro 2019」と「Mac Pro Late 2013」で計測してみました。
こちらも仕事のデータになりますので掲載できませんが、とある製品のCADデータから起こした3DCGデータで、3DCGソフト内で質感の設定やライティングなどを施してあります。
で、レンダリングにかかった時間は下記の通り。
「Mac Pro Late 2013」 → 「10分59秒」
「Mac Pro 2019」 → 「2分28秒」
「Mac Pro 2019」の方が「4.5倍」くらい速いですね。
「Mac Pro Late 2013」は「3.7GHz / 4コア」、「Mac Pro 2019」は「3.3GHz / 12コア」。
DPPのRAW現像とは違い、こちらは完全にCPU勝負なので圧勝ですね。
上の画像は、レンダリング中のCPUの状態(アクティビティモニタ)です。
「12コア / 24スレッド」が全開!!
今回は計測のために小さめの画像に書き出していますので、大きい画像に書き出す場合はこの状態が数時間続きます。
例えば「Mac Pro Late 2013」で4時間かかるレンダリングは、「Mac Pro 2019」の場合1時間かからずに終わりますので大きな差です。
半日かかっていたレンダリングが、昼飯食べてる間に終わりますからね。
やはり「動画」や「3DCG」なども含めて考えた場合、このくらいのスペック以上でないと「Mac Pro」にする意味があまりなくなってしまいます…。
スチル撮影・レタッチのみでしたら「Mac Pro 2019」 のベースモデルのストレージを「1TB」くらいにしたものを購入して様子を見て、メモリ等は必要に応じて後から追加しても良いかもしれません。
まぁ、ベースの「8コアモデル」だけメモリの動作速度が「2,666MHz」なので、単純に「CPU違い」にならないところが痛いのですが。
私が「12コアモデル」を選択した理由に、「メモリの動作速度の違い」も大きく影響しています。
メモリの動作速度が「2,666MHz」と「2,933MHz」では、「10%」違いますから。
なお、ストレージは「T2 セキュリティーチップ」があるため、「Apple」か「Apple正規サービスプロバイダ」でないと交換が出来ないようなので、ある程度先々見越して購入したほうが後々面倒なことにならないと思います。
モニターがキャリブレーションモニターでなくても良いという方でしたら、「iMac 27インチ」の盛々スペックがなんと言ってもコスパ最高なのでオススメです。
某Youtuberさんのように全部盛りが買えてしまう余裕のある方は、全部盛りを購入することをおすすめします!!
きっと爆速です。
今回は、ここまで。
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