えー、「EOS RP」が気になっていて、キヤノンさんの作戦に乗っかるつもりだったんですよ。
が、違うカメラが手元に。。
そうなんです。
Sonyさんの「福沢諭吉さん2名様お帰りなさいキャンペーン」に引っかかってしまいました。
「山カメラ」としての思惑もあり、「Sony α6400 高倍率ズームキット」をつい。
最近CanonさんからSONYさんに乗り換え、α7R III用にいくつか揃えたレンズがそのまま使えるのも購入の決め手に。
個人的には、見た目も結構好きな形です。
早速、天気も良かったのでレビュー記事を書こうと山里方面に試写に行って来ました。
が、今回、「Sony α6400 高倍率ズームキット」で試写して初めて気づいたことが..。
レビュー記事の前にこの気付いたことを書きたいと。
私はカメラを購入するときは、かなり細かい部分まで下調べして購入するタイプなので、「買ってから気付いた」とか殆ど無いのですが、今回は有りました。
それは、この高倍率ズームレンズキットの「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS 」は、「歪曲収差は電子補正前提のレンズ」ということ。
ええ、購入前にも某量販店のレビュー記事で「電子補正を前提に設計されている」とういう文字は見ていたのですが、「まぁ、よくある高倍率ズームで歪みが結構あるから電子補正が必要なんだろう」程度で、その意味を完全に理解していませんでした。
下の画像は、「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS 」の18mmで撮影した画像です。
もちろん「歪曲収差補正ON」です。
このカメラ「α6400」とこのレンズ「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS 」の組み合わせでは「歪曲収差補正」をOFFにできません。
必ず「歪曲収差補正ON」になります。
特に問題はありません。
で、下の画像は、RAWで撮影した画像をCapture One Pro 12で「歪曲収差補正」をOFFにしたもの。
RAWで撮影すれば、現像ソフト上で「歪曲収差」を「OFF」にできます。
はい、そうです。
なんと四隅がケラれています。
四隅が黒くなって、ちゃんと写っていないのです。
これを「電子補正」すると、下の画像の様に四隅が「ビヨーンん」と伸びで、四隅のケラれた部分が四角い画面の外に出ていきます。
現像したときに書き出されるのが「赤枠の部分」。
「え?、そういうこと…。」
それが「電子補正を前提に設計されている」という本当の意味でした。
私の記憶の限り、この様なレンズに今まで出会ったことがありません。
もちろん、Jpegでしか撮らない方は、絶対に補正がONになりますのでEVFや背面液晶上でも仕上がり画像でもこの事実は全く分かりませんので関係ありません。
私のようにRAWで撮影して、現像ソフトで補正をOFFにするというマニアックなことをして初めて気付くのです。
えー、誤解を避けるために書いておきますが、この事実を「ネガティブなこと」として捉えていて、このレンズは「酷いレンズだ」と言いたいわけではありません。
私が言いたいのは、「時代はついにここまで来たのか」と。
これ、OVFだったらファインダー内でケラれて見えるので、メーカーの純正レンズとして製品化できないはずです。
欠陥品扱いされ兼ねないですから。
つまり、ミラーレスなので、ファインダー画像は電子補正をかけた状態を見ることができるということを利用して、レンズの諸収差は電子補正を前提にすることで、コスト・サイズ・画質のバランスを取って、今までではあり得なかったレンズを製品化しているということ。
これ、レビュー記事等できちんと書いてる人が殆どいないので、タブーなのでしょうか?
私は、メーカーさんから何か貰ってるわけではありませんので、ありのままを書いてしまいましたが..。
あるいは、世の中的にはもうごく当たり前になっていて、敢えて言う程のことでもないのでしょうか?
で、ここで気になったのが画角。
これだけ補正で画像の左右が切り取られると、18mmより画角が狭くなっているのではないかと。
たまたま手元に初代NEX-3を購入したときの「E 18-55 3.5-5.6 OSS」があったので、同じ位置から18mmで撮影してみたのですが、「歪曲収差補正」を「ON」にした画像同士はほぼ同じ画角で、「歪曲収差補正」を「OFF」にした画像は「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS 」の方が広く写っているのです。
つまり、補正をかけた状態で大体18mmぐらいになっているようです。
ちょっと安心。
「α6400」本体のみ「 359g 」と レンズ「 325g 」で、カメラとレンズが同じような重さでとてもバランスが良く、バッテリーとSDカードなどを入れても合わせて800gに届きませんんので、高倍率ズームとしては比較的軽量コンパクト、価格もそこそこ、もちろん画質も高倍率ズームとしては良い方なのではないかと。
全ての面でα6000シリーズのボディーに対して比較的高い次元でバランスが取れている感じ。
もちろん「FE 24-70mm F2.8 GM」が「電子補正前提のレンズ」だったらちょっと嫌ですが、このレンズの立ち位置を考えれば、このバランスが取れるならむしろこの方が良いのではないでしょうか。
すごい時代になったことに驚いてしまいました。
前置きが長くなってしまいましたが、次回は「Sony α6400 高倍率ズームキット」の実写画像をいくつか掲載したいと思います。
とりあえず、昼に食べた蕎麦屋での1コマを。
今回はここまで。
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