前回の「Sony α7R III vs Canon EOS 5DsR vs EOS 5D Mark IV 物撮り比較」に引き続き、今回は物撮りで「ピクセルシフトマルチ撮影」を試してみました。
「α7R III」には、α7シリーズで唯一この機能が搭載されています。
詳細は割愛しますが、「ピクセルシフトマルチ撮影」とは、カメラのCMOSセンサーを1ピクセルずつずらして4回撮影した画像を1枚の画像に合成することで、解像感の高い画像を得る事が出来る撮影です。
この「ピクセルシフトマルチ撮影」を物撮りでやったらどうなのか?と思い試してみました。
前回の通常の物撮りで試したセットで「ピクセルシフトマルチ撮影」を試してみました。
レンズは、前回同様「MC-11」に「CANON EF100mm F2.8L Macro IS USM」です。
前回の画像は下の画像です。
早速、背面の液晶から「ピクセルシフトマルチ撮影」を「入」に。
「入」と同時に、撮影間隔を選択します。
選べる時間は、「0.5秒」、「1秒」、「2秒」、「3秒」、「4秒」、「5秒」、「10秒」、「15秒」、「30秒」の9通り。
「0.5秒」だとストロボのチャージが微妙そうだったので、「2秒」を選択してみました。
Capture Oneにてテザー撮影しておりますので、早速Capture Oneからシャッターボタンをクリック。
ストロボの発光音とチャージする音が4回…。
そうです、機械的なシャッターは全く動かず、「ピクセルシフトマルチ撮影」を「ON」にした時点で、先幕も後幕も「電子シャッター」の「サイレント撮影」に自動で切り替わります。
ピクセルシフトマルチ撮影に「ブレ」は大敵なので。
私は「電子シャッター」に詳しくないのですが、「電子シャッター」でストロボと同調させること自体、実は凄いことらしいです。
で、撮影した画像が、下の画像。
お?
シャッタースピードを「1/60」まで落としましたが、ストロボと全然シンクロしてくれません。
おかしいと思って最初マニュアルを見たのですが、「ピクセルシフトマルチ撮影」についてどこを探しても載ってません。
マニュアルなのに「ピクセルシフトマルチ撮影」の記述が全くありません??
なんで?
仕方ないのでネットで検索したら「Sonyさんのサイト」に書いてありました。
なんとシャッタースピード「1/13」以下でないとシンクロしないとのこと。
最初、カメラが壊れているのかと思ったのですが、違いました。
私は、露出ステップを「1/2」にて使用していますので、シャッタースピードを「1/10」にして撮影。
露出ステップ「1/3」を使用している方は、「1/13」以下です。
絞りをF11まで絞ってはいますが、さすがに「1/10」では環境光の影響を受けてしまいそうなので、取りあえず電気を消して窓もブラインドを閉めて全暗黒までは行かないものの、かなり暗くして再度撮影。
薄暗い中、ストロボの発光音とチャージする音が4回。
下の画像の通り、やっとこ撮影することが出来たのですが、また問題が。
今回テストに使用したストロボは、そんなに高性能な物では無いので4枚撮影した画像の露出が安定しないのです。
何度か試したのですが、4枚撮影すると必ずどれか1枚は露出が微妙に変わってしまいます。
うーん。
上の画像ですと、右下の画像だけ微妙に暗いのです。
たぶん「0.1EV」以下の差で、画像だと分からないと思うのですが、なんか気になります。
まぁ、取りあえずテストと言うことで、このまま進めることにしました。
もう少し簡単に考えていたのですが、結構前途多難です。
今回は、ここまで。
「Sony ソニー α7R III 物撮りでピクセルシフトマルチ撮影を試してみた 画像処理編 その1」へ
0件のコメント