露出 その4では、色の露出補正の基本について書きました。
今回は、実践編を書きたいと思います。
中々良い被写体が見つからず記事を書けずにいたのですが、良い被写体を見つけたので書きたいと思います。
今回は、色の露出補正ということで、色の部分だけを測光するため、測光モードは「スポット測光」を使用しています。
撮影方法は、各画像共、青丸の部分を測光してAEロックします。
左の画像はそのまま露出補正無しで撮影し、右の画像は露出補正をして撮影した画像です。
それぞれ露出補正量は、画像に記載しました。
「露出 その1」から、ここまで読んでいただいた方は、もうなんとなく補正値が分かると思います。
最初は、おさらいも含めて、白い車です。
さすがに白なので、露出補正無しはかなりのアンダーで、白い部分がグレーになりました。
右の画像は、補正無し画像の青丸の部分を「スポット測光」で測光し、+2補正しています。
ちなみに、測光した部分は完全に白なので、+2.5程度でも良かったかと思います。
つぎは、赤い車です。
赤の露出補正量は、+0.5程度。
テカリや、ライトの写り込みがあると露出に影響しますので、なるべく何もないところを探して測光しています。
露出補正無しは、気持ちアンダーな感じです。
少し影になっている部分を測光してしまっていますので、+0.5補正ですとわずかにオーバー気味な感じもしなくはないです。
この場合ですと、+0.3補正程度で適正かもしれません。
つぎは、オレンジ色の車です。
オレンジの露出補正量は、+1程度。
露出補正無しの画像は、アンダーでオレンジというより、赤茶の様な感じになっています。
続いて、黄色い車です。
黄色の露出補正量は、+1.5程度。
こちらも白い車と同様、露出補正無しではかなりアンダーで、オレンジ色っぽくなっています。
いかがでしょうか。
補正量が多い色程、露出補正無しの画像のアンダー度合いが大きくなります。
白と黒に引き続き、色についてもある程度露出補正量が決まっていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ついでに、スポット測光を使って何点か撮影してみました。
それぞれ青丸で測光した場所と、補正量を記載しました。
フィルム時代は、今回の様にスポット測光を使って、画面内を何カ所か測光して露出を決め、ブラケティングで±0.5補正したカットを3枚程撮影していました。
風景撮影の場合、この撮影方法でほとんど問題なく撮影できました。
白黒の補正量や、色の露出補正量を事前に知っていいれば、かなり確度の高い露出が決められます。
逆に、補正量を知らないと、露出補正を的確に行うことができません。
今回はここまで。
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