スポンサーリンク

前回の「モニター環境 機材編」に引き続き、今回は「モニター環境 設置・設定編」です。

まずは、「色評価用蛍光灯」から。

こちらは、特筆することはありません。

通常の照明器具の蛍光灯を「色評価用蛍光灯」に交換すればOKです。

ですが、色評価用蛍光灯は、種類が少ないので照明器具に合う物が無い場合、器具自体を交換することになります。

私の知る限りでは、20型(20W)と40型(40W)の直管型しか無かったと思います。

明るさは、通常の器具の蛍光灯をそのまま「色評価用蛍光灯」に交換した状態で、基本的には大丈夫です。
通常の蛍光灯より部屋が少し暗くなりますが、その状態で明るさは十分です。

交換すると、部屋の中の色々な物が鮮やかに見えます。
今まで全然違う色を見ていたことに気付きます。

 

続いてモニターとキャリブレーションについて。

モニターは、「色評価用蛍光灯」の部屋の場合は、下記の設定値でキャリブレーションしています。

使用しているキャリブレーションソフトは、「i1 Profiler」です。

輝度80cd/㎡ / 色温度5,000K  / パッチ数「大 / 462」

輝度は、モニターの明るさのことで、「色評価用蛍光灯」に交換して、普通の蛍光灯より少し暗くなった状態で、「輝度80cd/㎡」がちょうど良い感じになると思います。

これは、「モニター上の画面表示の白」と「照明下に置いた紙の白」が同じ明るさに見えるかどうかです。

本来は、「照度計」などで、モニター周辺の明るさを計ってモニターの輝度を決めるのですが、それよりも「モニターの白」と「紙の白」を比べた方が私は手っ取り早いと思っています。

モニターの白」より「紙の白」の方が明るい場合は、モニターの輝度を上げて再度キャリブレーションする必要があります。

或いは、蛍光灯を所々間引いて数を減らし、部屋を暗くして「紙の白」を暗くすると言う方法もあります。

通常の蛍光灯ですと、「輝度100cd/㎡」程度、明るめのLED照明下ですと「輝度120cd/㎡」程度にしないと、「モニターの白」の方が暗く見えると思います。

ちなみに、比較に使用する紙は、なるべく白い物を使用してください。
色々な紙を用意して、それぞれを比べて、グレーっぽかったり、青っぽかったり、赤かったり、黄色味がかっていたりしない、純粋な白い紙を見つけてください。

EPSON」の「CRISPIA(クリスピア)」といインクジェット用紙は、比較的純粋な「白い紙」かと思います。

EPSON 写真用紙クリスピア

なお、パッチ数は、私は「大 / 462」を選択していますが、キャリブレーションするのに25分程度かかります。

大 / 462」でキャリブレーションすると、きっちりキャリブレーションされて、見た目にもかなり良いのが分かるのですが、「小 / 118」でも極端に精度が落ちるわけではありませんので、通常は「小 / 118」でも良いかと思います。

X-Rite i1 Basic Pro 2

どうしても色評価用蛍光灯が用意できず、通常の蛍光灯下でキャリブレーションする場合、色温度5,000Kでキャリブレーションすると、モニターがかなり黄色く見えます。

その場合は、色温度を上げるしかありません。

私の自宅は、通常の蛍光灯なので、「色温度6,000K」にしています。
これは、何度か色温度を変えてキャリブレーションしてみて、モニターが黄色く見えない(正確にはうっすらと黄色く見えてます)ぎりぎり低い色温度が「6,000K」でしたので、そうしています。

私の経験上、通常の蛍光灯の場合、モニターの色温度は、モニターがうっすらわずかに黄色く見えるくらいまでぎりぎり下げた方が良いようです。

なお、通常の蛍光灯で、「輝度100cd/㎡」「色温度6,000K」等でキャリブレーションした場合、その部屋でモニターは、ある程度正しい色味で見ることができますが、インクジェットプリント等は、照明が通常の蛍光灯なので正しい色味で見ることができず、インクジェットプリンターをキャリブレーションしても、プリントとモニターを同じ色味で見ることができません。

特に、インクジェットプリントは、印刷物などと比較して、照明の影響を強く受けますので。

なので、可能でしたら、「色評価用蛍光灯」に交換した方が良いです。

色評価用蛍光灯下でしたら、インクジェットプリントも正しい発色で見ることができますので、プリントとモニターが同じ色味で見ることができます。

 

前回も書きましたが、デジカメの画像をモニターで確認する上で一番重要なのが「照明」です。
照明が白熱灯などの場合、高価なキャリブレーションモニターは全く意味がありません。

そして次に重要なのが「キャリブレーター」で、最後に「モニター」です。

インクジェットプリントなどは全くせず、モニターで画像を見るだけと言う方でしたら、キャリブレーター内蔵のモニターを購入すれば、別途キャリブレーターを購入する必要が無いと考えがちですが、モニター内蔵のキャリブレーターは精度があまり高くありません。

私が使用している「EIZO CG277」の場合、「内蔵キャリブレーター」と「Color Navigator」でキャリブレーションすると、グレーが赤に転びます。

i1 Pro 2」と「Color Navigator」でキャリブレーションするとニュートラルなグレーになり問題ないので、内蔵キャリブレーターの精度の問題かと思います。

今回は、ここまで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です