今回は、モニター環境について。

私は、レタッチもしますので、モニターやモニターを見る環境はとても重要です。

デジカメの場合、画像を確認したり、調整したりする方法がモニター上でしかありませんので、これが狂っていると全て狂ってしまいますので尚更です。

昔は、モニターの色と印刷結果は、全然違っていることが当たり前の時代でしたが、最近は、本当に色々なものが良くなって、プリント結果とモニターが殆ど同じに見ることができる様になりました。

高価な物が多いので、会社の経費等でないと同じ物を用意するのは中々難しいと思いますが、何かの参考になれば良いと思いますので、一通り書いてみようと思います。

もちろん、書籍などで色々書かれていると思いますが、私の環境は、私が試行錯誤した結果として今は一番これが良いと思える物ですので、それぞれの環境で変わるかもしれません。

まずは、環境光から。

実は、画像を確認する為の環境の中で一番重要なのが環境光です。
私は、蛍光灯を全て「三菱オスラム」の「色評価用蛍光灯」と言う物に交換しています。

この蛍光灯は、特殊な蛍光灯で、演色性を示す値が「Ra99」と太陽光の「Ra100」に限りなく近い光なので、部屋の中が常に自然光で照らされている状態になります。

色温度も5,000Kになっています。

三菱オスラム以外にも、東芝ライテックなどからも出ています。

 

次に重要なのが、キャリブレーターです。

キャリブレーターは、測色器のことで、これでモニターの色味を調整します。
私は、「x-rite」の「i1 Publish Pro 2」を使用しています。

i1」には、幾つか種類があり「Publish(パブリッシュ)」は、モニターの調整や、プリンターの調整もできる全部入りモデルで、とても高価です。

モニター調整のみの「i1 Basic Pro 2」という物もありますので、取りあえずこれを購入して、後から「Publish」にアップグレードするという方法もあります。

その昔、安価なキャリブレーターを使用したことがありますが、i1 Pro 2などと比べると精度がかなり低く、キャリブレーションする意味が無いくらい使い物になりませんでした。

フォトグラファーの方やレタッチャーの方が仕事で使用するようでしたらi1 Pro 2が特にお勧めですが、それ以外のキャリブレータを購入する場合でも、最低限「分光光度計」のキャリブレーターを購入することをお勧めします。

 

そして最後に重要なのがモニターです。

私は、「EIZO」のキャリブレーションモニター「CG277」を使っています。

キャリブレーターが内蔵されているので、i1が無くても良いのですが、インクジェットプリンターもi1でキャリブレーションして色合わせしていますので、モニターもi1でキャリブレーションした方がぴったり合います。

なお、モニターについてですが、私の自宅は、「Dell」の「U2713H」というモニターを使用しています。

27インチモニターで、数年前に5万円程で購入しましたが、i1でキャリブレーションすると結構問題ない感じになります。

IPSパネルのモニターで、RGBが個別に調整できるモデルでしたら、高価なキャリブレーションモニターを購入しなくても、厳密にこだわる仕事等で無ければ、全然問題ないことも多いです。

今回は、ここまで。

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