Sony α7 IV

前回の「 Sony α7 IV ILCE-7M4 レビュー その1 」に引き続き、今回は、Sony α7 IV ILCE-7M4 を少し使ってみた感想です。

 

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まずは、動画機能について。

今まで使用していた「 α7R III 」の動画機能には、いくつか不満点がありました。

書き出すと、以下の通り。

  • 8bit 4:2:0 」でしか撮影できないので「 Log 」だとグレーディングでバンディングが出やすく使い辛い(実質Logは使えない)
  • 4Kはノンクロップだと解像感が顕著に落ちる
  • HDMI出力して4K撮影すると録画中に背面液晶に何も表示されない
  • 4K30p 」までしか撮影できない

 

α7 IV 」は、上記不満点がほぼありません。

ざっと書き出すと以下の通り。

  • 10bit 4:2:2 」で撮影可能
  • 4Kはノンクロップでも高画質(全画素読み出し7Kオーバーサンプリング)
  • HDMI出力しても4K撮影時に背面液晶が表示される
  • クロップされるけど「 4K60p 」まで撮影できる

唯一、4K60pがノンクロップで録れたら完璧だったのですが、「 α7S III 」との差別化でしょうか。

動画機能は、取り敢えず今の撮影スタイルで欲しい機能が網羅されてますので、私としては問題ありません。

 

また、動画とスチルを切り替えるスイッチが付きましので、これは両方撮る身としては、本当に便利です。

「 動画 」と「 スチル 」の切り替え時に「絞り」「シャッタースピード」等の設定を同じにするか、別にするかも設定できます。

静止画/動画独立設定 」という設定があり、下記の項目を「 動画 」と「 スチル 」で設定を同じにするか、それぞれのモードで設定した値を保持するかを選択できます。

 

  • 絞り
  • シャッタースピード
  • ISO感度
  • 露出補正
  • 測光モード
  • ホワイトバランス
  • ピクチャープロファイル
  • フォーカスモード

 

私の場合は、すべての項目を「 動画 」と「 スチル 」で別になる様に設定しています。

α7R III 」の場合は、全ての項目を手作業で変更しないといけないので、この機能だけでも「 α7 IV 」を購入して良かったと思っております。

まぁ、これでSony機が2台なので、スチル→「 α7R III 」、動画→「 α7 IV 」でも良いのですが。。。

 

その他の部分をざっと挙げてみます。

これは結構有名な話ですが「 α7R III 」は、メディアをフォーマットする時に出てくる表示と実際のスロット番号の上下が逆です。

 

α7R III α7 IV Comparison 01

 

この意味不明な謎仕様も「 α7 IV 」では修正されております。

表示も実際のスロットも「 スロット1 」が上です。

α7R III α7 IV Comparison 02

 

また、下記の画像は端子カバーを開けた状態です。

私は、動画撮影時には、外部モニター用に「 HDMI 」と給電用に「 USB-C 」端子を同時に使用します。

α7R III 」の端子カバーは、かなりとっちらかっていて、「 HDMI 」と「 USB-C 」端子を同時に使用しようとすると、カバーがかなり邪魔です。

この点も「 α7 IV 」は全ての端子をきちんと使える様にカバーが開きます。

HDMI 」もマイクロ等ではなく、通常サイズの端子なのも良いです。

α7R III α7 IV Comparison 03

ですが、端子類を使うと、せっかくのバリアングル液晶がケーブルと干渉して液晶の向きがかなり限定されてしまうのがちょっと残念です。

もう少しなんとかしてほしかったですね。

あと、「 α7 IV 」は「 シンクロターミナル 」がありません。

α7 III 」からの流れですが、スチルを撮る身としては、「 シンクロ端子 」くらいは付けて欲しかった。。

 

あと、改良点としては、グリップでしょうか。

下の画像が「 α7R III 」と「 α7 IV 」のグリップを真横から撮影した画像です。

α7R III α7 IV Comparison 04

見た目にすぐわかると思いますが、カメラ前後方向(画像では左右方向)に大きく広がっております。

また、中指があたるグリップのくぼみが少し上に移動しております。

このおかげて、薬指と小指をそえる部分が少し長くなっており、「 α7R III 」等であった所謂「小指余り」が解消されました。

私は、手が小さい方ではないのですが、「 α7 IV 」でしたら延長グリップ等も必要ない様に感じます。

「 α7 」シリーズは、小型化のためグリップし辛い機種が多いのですが、「 α7 IV 」は総じてグリップしやすい形状になりましたので、大きめのレンズでも手が痛くなることも少なそうです。

 

あと、大きな改良点としては、メニューですね。

α7R III α7 IV Comparison 05

今までのメニューは理由を上手く説明できないのですが、どこに設定項目があるのかが、かなりの時間使用しても覚えられません。。

不思議です。

今回のメニューは、かなり良くなったような気がします。

何となくどこに設定項目があるのか少し分かる様な気がしますが、やっぱりこの辺はさすがのキヤノンさんの方が圧倒的に分かりやすいですね。

どこに設定項目があるかイマイチわからないので「 マイメニュー 」にかなり登録しております。

 

まだまだ使用時間短いですが、私のように「 スチル 」も「 動画 」も撮る方にはとても良いカメラだと思います。

カメラ自体のレスポンスも更に良くなっております。

α7R III 」を購入したときもレスポンスがかなり良くなったと思ったのですが、それでもレスポンスがワンテンポ遅れることが時々あります。

α7 IV 」は本当に操作の反応が良くノンストレスで動作してくれます。

 

私としては、もう少し価格が高くても良いので「 ノンクロップ / 4K60p 」、「 シンクロターミナル搭載 」、「 ファインダー / 背面液晶 の画素数アップ 」等があると良かったのですが、Sonyさんの戦略もあるのでしょう。

 

今回は、ここまで。

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