前回の「 Mac Pro 2019 PCIe SSD RAID 組み立て編 」に引き続き、「 Mac Pro 2019 PCIe SSD RAID ベンチマーク編 」です。

 

Mac Pro 2019 への取り付けが完了したので、早速ベンチマークテストです。

テストには、Mac では有名な App Store から無料でダウンロードできる「 Blackmagicdesing 」の「 Disk Speed Test 」を使用しました。

 

まずは、Mac Pro 2019 に元々内蔵されてるSSDから。

PCIe SSD RAID 21 MacPro 2019 内蔵SSD ベンチマーク

読み込み・書き込みともに「 2,800MB/s 」程度。

今時としては取り立てて速くもなく、もはや普通か遅い部類に入ってしまいそうです。。

 

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次は、新たに導入した「 PCIe SSD RAID 」の結果です。

PCIe SSD RAID 20 APFSベンチマーク

読み込み・書き込みともにメータが振り切れてますね。

それぞれ「 8,000MB/s 」と「 6,800MB/s 」程度とかなり高速です。

「 SSD 4枚 RAID 0 」の本領発揮です!

 

ちなみに、この数値は、SSDを「 Mac OS 拡張(ジャーナリング) 」でフォーマットした場合です。

 

ただ、最近の Mac は起動OSのボリュームがSSDの場合は、フォーマットが強制的に「 APFS 」になり、メリット・デメリットはあるにしても今後のMacのフォーマットとしては主流になると思いますので、試しに「 APFS 」にフォーマットして計測してみました。

フォーマットを「APFS」にした場合の結果です。

PCIe SSD RAID 19 Mac OS 拡張 ベンチマーク

読み込み・書き込みそれぞれ「 7,000MB/s 」と「 5,800MB/s 」程度と「 Mac OS 拡張(ジャーナリング) 」と比較してそれぞれ「 1,000MB/s 」程度遅くなりましたね。

なぜでしょうか?

 

で、取り敢えず、ベンチマークテストの結果は結果として、じゃあ実際どのくらい速いのか・遅いのかが気になったので、普段の仕事の作業を想定したいくつかのテストをしてみました。

 

テストは、「MacPro 内蔵SSD」と「PCIe SSD RAID Mac OS 拡張(ジャーナリング)フォーマット」と「PCIe SSD RAID APFSフォーマット」の3種のストレージ上で、それぞれの作業をしたときに掛かった時間の実測値です。

Photoshopの「仮想起動ディスク」などは、テストごとにそれぞれのSSDに変更しております。

 

で、結果一覧です。

左のグレーの項目が作業内容です。

 

内蔵SSD SSD RAID HFS+ SSD RAID APFS
●Photoshop
合計4.28GB
32点のPSDファイル
連続で開く
34秒 31秒 33秒
●Photoshop
合計4.28GB
32点のPSDファイル
連続で保存

2分6秒

2分6秒

2分6秒
●Photoshop
2.01GB 16bitの
PSBファイル
開く
20秒 18秒 17秒
●Photoshop
2.01GB 16bitの
PSBファイル
保存
1分10秒 1分10秒 1分10秒
●DDP4
5DsRのRAW
10枚現像
1分13秒 1分13秒 1分13秒
●Capture One
5DsRのRAW
10枚現像
19秒 15秒 18秒
●Premiere Pro
4K/30p
2分の動画
書き出し
1分7秒 1分5秒 1分6秒

 

えー、ベンチマークテストでは、内蔵SSDと比較して3倍近く速いのですが、実際の作業を想定したテストですと結果は殆ど変わりません。。。

 

うーん、何かの設定とか間違えてるのでしょうか?

ストレージの速度が速くなっても単純に処理速度が速くなるわけでは無いようですね。

 

Photoshopの保存やDPPの現像に関しては、データの書き込み処理よりもアプリの処理に時間がかかっているようで、結果が全く同じになりました。

唯一「Capture One」のRAW現像だけ「 HFS+ 」フォーマットが「20%」程度速くなりました。

「Capture One」のRAW現像処理はかなり速いので、データの書き込み待ちが少し発生してるのでしょうかね。

 

なお、「 APFS 」でフォーマットした場合は、実測値でも「 Mac OS 拡張(ジャーナリング)」と比較して少し遅いのですが、この「 PCIe SSD RAID 」は、仕事の作業領域にする予定で日々ファイルを開く・保存する・コピーする・捨てるなどの作業を頻繁に行うので、SSDに最適化されていて上書き保存時の破損の可能性の少なさ等の理由で「 APFSフォーマット 」で使用してみることにしました。

 

純正SSDを4TBに交換するより安価に作業領域が2TB追加できたので目的は達成できたのですが、もう少し作業が高速になるかと期待していたのでちょっと残念。

そうなると、Western Digital ウエスタンデジタル の SSD RAID とかのほうがコスパが良いのかもしれません。。

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ちなみに、仕事のデータ「 433GB / 約47,000ファイル 」をデスクトップから「PCIe SSD RAID」へコピーしたら、「 5分5秒 」でした。

1秒間に1.4GBくらいコピーできる計算ですね。

 

今回は、ここまで。

 


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