ロケなどではノートPCとカメラをUSBで接続していましたが、ケーブルが足に引っかかったりするので無線化したく、W-E1を購入してみました。

購入したと言っても、買ったのは去年の11月。
メーカー在庫切れで取り寄せ商品だったのですが、手元の届いたのはつい最近。
品薄とのことで、3ヶ月近く待たされてしまいました。

W-E1は、SDカードと同じ形をしたFlashAirやEyeFiに代表されるWi-FiカードのCanon純正版です。

やはりCanon純正ですので対応機種が明確で、カメラもカードもメーカーでサポートしてもらえますから安心感があります。

ちなみに、対応機種は現在以下の3機種です。
EOS 7D Mark II / EOS 5Ds / EOS 5Ds R

カメラとの接続方法は幾つかあるのですが、私の場合、ロケでの使用を考えていますからカメラアクセスポイントモードでの接続が多いと思います。

この接続方法は、ノートPCとカメラを直接接続する方法です。
通常は、Wi-Fiのアクセスポイントを介してPCとカメラを接続します。

どちらの方法で接続しても、できることは全く同じです。
EOS Utilityを使用してのテザー撮影は、USB接続とWi-Fi接続で全く同じことができます。

ちなみに、各データサイズの転送時間を新旧のMacProで計測してみました。

MacPro Mid2012 (IEEE802.11g接続)

RAW 53.4MB → 50秒
M-RAW 32.3MB → 35秒
S-RAW 21.2MB → 18秒

L-Jpeg 11.3MB → 10秒
M1-Jpeg 8.2MB → 7秒
M2-Jpeg 4.9MB → 7秒
S-Jpeg 2.7MB → 3秒

MacPro Late2013 (IEEE802.11n接続)

RAW 53.4MB → 26秒
M-RAW 32.3MB → 14秒
S-RAW 21.2MB → 10秒

L-Jpeg 11.3MB → 6秒
M1-Jpeg 8.2MB → 5秒
M2-Jpeg 4.9MB → 4秒
S-Jpeg 2.7MB → 3秒

上記結果をみるとIEEE802.11n接続のMac Pro Late2013の方が2倍近く早いのですが、さすがに5DsRのRAWデータはとても重いので、MacPro Late 2013のIEEE802.11n接続でも感覚的にはかなり待たされる印象です。
RAW+S-Jepgで撮影して、Jpegだけ転送すると2秒~3秒で転送されますので撮影がスムースで良いかと思います。

当たり前ですが、USB接続の方が圧倒的に早いです。
それでも、やっぱりコードが無いのは取り回しがとても良く、人物など手持ち撮影の場合は、特に楽です。

W-E1は、基本的に6DのWi-Fi撮影と同じことができるのですが、
唯一、購入してから気付いた6Dでできるのに5DsR+W-E1でできないことがあります。

それは、iPadやスマートフォンとの接続で、撮影しながら撮影画像を見ることができません。
スマートフォンやiPadと5DsRを接続すると、カメラの操作が全くできなくなります。
つまり、スマートフォンと接続していると、カメラのシャッターボタンを押してもシャッターが切れません。
スマートフォン上でカメラ内の画像一覧を見たり、ライブビュー撮影をしたりすることはできるのですが、カメラで普通に撮影して、プレビュー画像をスマートフォンで随時確認していくことができないのです。

6Dの様に元々Wi-Fiを内蔵している機種では普通にできますので、とても不思議な仕様です。

ロケでは画像の確認しかしませんので、だったらiPadでも良いかとの思惑もあったのですが、
ロケはしばらくノートPCです。

そのうちファームウェアアップデート等で対応してもらえると良いんですが。

なお、MacPro等の有線LANが使用できるMacとカメラをWi-Fiで直接接続(カメラアクセスポイントモード接続)する場合、
有線LANの設定を「切り」にしておかないとペアリングが最後完了できません。
購入当初、MacProでカメラとペアリングが完了できずとても困りましたので、同じようにペアリングできない方の参考になればと思います。

また、W-E1をEOS 5DsRに入れたままにすると、USBでMacと接続しても認識されません。
USBでテザー撮影するときは、W-E1をカメラから抜かないといけません。
この辺もゆくゆく改善してもらえると良いですね。

ちなみに、ストロボの無線化も計画中です。

カテゴリー: 機材レビュー

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