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先日、本城直季氏のセミナーで、HASSELBLADのRAW現像ソフト「Phocus」をいただきましたので、他のRAW現像ソフトと比較してみました。

比較のためのRAWデータが良い物が無かったので、そこら辺にあった色々な色の物を並べて撮影してみました。

撮影した画像は、次の通り。

EOS 5DsR DPP4 ディティール重視 現像

Canon EOS 5DsR + EF100mm F2.8L マクロ IS USMで、ライトは左上からディフューザー越しに1灯。
右下にシャドーを起こすためにレフが置いて有ります。

ライトごとの色のばらつきが出ると面倒なので、取りあえずシンプルな1灯ライティングにしました。

露出は、画面の中心付近を入射光式露出計で測って「f11.0〜f11.1」程に。
その露出で画面の中心付近をカラーメーターで計ったら色温度が「5,590K」程。

なので、カメラのホワイトバランスを「色温度」にして「5,600K」に設定。
絞りは、「f11」、ピクチャースタイルは、「ディティール重視」です。

通常の撮影ではメーター通りではなく、モニターで見て露出を微調整しますが、今回は、現像ソフト比較ですので、取りあえずメーター通りにして、モニターで見て問題なさそうでしたので、そのままにしました。

上の画像は、撮影したRAWをカメラの設定のままDigital Photo Professional 4で現像した物です。
(注)撮影・現像・画像の検証作業は、全てAdobe RGBで行っていますが、web掲載時に画像を全てsRGBに変換しています。

キヤノンらしい発色で、赤はかなり彩度が高いです。

「ディティール重視」の名前の通り、白い花等かなり階調が残っています。
ここから、レタッチで少し詰めて行けば良いようなデータになっています。

緑は、シアン方向に少しずれています。
ピンクも、黄色い方向に少しずれています。

次は、同じRAWをDPP上でピクチャースタイル「スタンダード」に変えて現像した画像です。

EOS 5DsR DPP4 スタンダード 現像

元々ピクチャースタイル「スタンダード」でテザー撮影していれば、画面を見ながらライトとディフューザーの位置などでコントラストを調整してしまいますが、その辺を考慮しても少しコントラストが強く感じます。

この後、何もしないのであれば良いのですが、レタッチのベースとしては、もう少し緩い方がやり易いと思います。

色味の傾向は、「ディティール重視」と比較的同じ感じです。

次は、Photoshop CC 2017で現像した画像です。

EOS 5DsR Photoshop 現像

以下全て同様で、「撮影時の設定」が選べる項目はそれを選び、その他の項目はデフォルトです。

今回比較した中で、一番色相の狂いが少なかったのが、Photoshopで現像した画像です。

ですが、誤解を恐れず言ってしまうと、色味は合っていて優秀なのですが、全体的にフラットな印象で絵的につまらない感じがします。

レタッチのベースと考えれば素直な色味で良いのかもしれませんが、画像を見ていて気分的に盛り上がりません..。
レタッチャーとしては、ここが結構重要だったりします..。

次は、Capture One Pro 9で現像した画像です。

EOS 5DsR Caprure One 現像

結構渋いです。

全体的にトーンが重いです。
赤の発色は、DPPとは正反対で彩度・明度共に低めです。

画面上部の赤い花等は、反対色がかなり入っていますので、しっかりした階調があります。
DPPで現像した画像は、赤の彩度が高すぎて飽和気味です。

花などはくすみがちですが、真ん中の茶色いビン等は重い感じが良かったりします。

仕事でも重いトーンが欲しいときに、5DsR + Capture Oneの組み合わせを使いますが、どの色も反対色がかなり入っていて階調がしっかりしていますので、ここから彩度との兼ね合いで反対色を抜いていく方向で調整すれば、かなりしっかりしたデータになります。

Phase One で撮影しても色味の傾向は同じ感じなので、Phase One + Capture Oneは、物撮り向きかもしれません。

次は、Phocusで現像した画像です。

EOS 5DsR Phocus 現像

今回初めて使ってみましたが、予想とは違い、結構ぱっと明るめな感じになりました。
Capture One同様に、もう少し渋いのかと勝手に思っていました。

マクベスチャートの一番左の上から3番目の青がかなり紫にずれています。
黄色の赤みが、今回比較した現像ソフトで一番少ないです。
個人的には、黄色に赤みがある方が好きなので。
また、少しシャドーが少し浮いている感じがします。

明るめでシャドーが浮き気味ですが、色のりは良く、割と彩度が高めで、抜けも良い感じです。
これは、これで良い感じもします。

緑のビンなどは、クールな印象です。

先日の本城さんのワークショップでいただいたH6Dのデータも同じ傾向なので、HASSELBLAD + Phocusは、ポートレートなど向きなのかもしれません。

最後に、マクベスチャート部分を切り出して並べてみました。

マクベスチャート比較

やはり、DPPの赤の彩度の高さが目立ちます。
DPPと比較して、Capture Oneの赤、オレンジなどは、結構沈んでます。
Capture Oneや、DPPと比較して、Phocusの黒が薄く全体的に明るいです。
Phocusの青が紫方向、DPPの緑が青い方向、Photoshopは、全体的にフラットで強く前に出てくる色味があまりない印象など。

各社、色々特徴がありますね。

RAW現像ソフト比較 その2

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