前回の「ピクセルシフトマルチ撮影」の「撮影編」に引き続き、
今回は、「ピクセルシフトマルチ撮影」の「画像処理編」です。
「ピクセルシフトマルチ撮影」で撮影した画像を合成するには、Sonyの画像編集ソフトが必要です。
Sonyの画像編集ソフトは、無料で利用できますので下記URLよりダウンロードしてインストールします。
https://support.d-imaging.sony.co.jp/app/imagingedge/ja/download/
※私は、Macを使用しておりますので以下Mac版で説明します。
インストールすると、下記の3つのアプリがインストールされます。
「Edit」「Remote」「Viewer」
「Edit」は、RAWデータの編集ソフトで、「Viewer」は、撮影画像の閲覧用のソフトになります。
「Remote」は、テザー撮影に使うアプリですので、今回の画像処理には使用しません。
早速「ピクセルシフトマルチ撮影」で撮影した画像を合成してみます。
まず、上記3つのアプリの内、「Viewer」を起動します。
アプリケーションウィンドウ左側のフォルダ一覧から「ピクセルシフトマルチ撮影」したRAWデータが入っているフォルダを選択します。
「ピクセルシフトマルチ撮影」をすると自動で4枚のRAWデータが撮影されますが、その内の1枚の画像を選択します。
どの画像を選択しても大丈夫です、アプリがその時に撮影した4枚のRAWデータを自動で認識してくれます。
「ファイル」メニューから「ピクセルシフトマルチ撮影 画像の合成」を選択します。
下の画像のダイアログが出ますので、「保存形式」と「保存先」を設定して、右下の「保存」を押せば、4枚のRAWデータを合成した画像が保存されます。
とても簡単です。
で、できあがった画像が下の画像です。
中央右上付近のボトル部分の等倍切り出し画像です。
左がピクセルシフトマルチ撮影で、右がノーマルの撮影データです。
画像をクリックするとオリジナルデータが見られます。
子細に見ていくと確かに「ピクセルシフトマルチ撮影」の方が解像感の高い画像になっています。
「もやもや感」が取れて、絵がキリッとします。
ですが、「撮影編」で書いた通り、撮影までに結構手間がかかる割には上記画像の差なので、「この差」を大きいと見るか小さいと見るかは微妙な気もします。
やはり、遠景の木々の描写など、風景写真の方が「ピクセルシフトマルチ撮影」の効果が大きいような気もします。
自然光であれば撮影も楽ですし。
物撮の場合、α7R IIIのローパス無しである程度解像力のあるレンズでしたら「ノーマル撮影」でも被写体との距離が近いのでかなり解像感の高い絵が撮れてしまいますので。
また、後処理でシャープネスを強めにかければ似たような結果が得られる様な気もします。
次回は、もう少し突っ込んだ画像処理方法を書きたいと思います。
今回はここまで。
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